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燃油サーチャージが下落!海外航空券は4月~5月発券が狙い目の理由
海外旅行で無意識的に払っている「燃油サーチャージ」をご存知ですか?
燃油サーチャージは燃油特別付加運賃といい、通常2ヵ月ごとに航空会社が見直すため、見直しの都度、航空券運賃の総額が上下します。
燃油サーチャージの算出基準は、航空機の燃料となるケロシンの価格で、シンガポールで取引された価格の2ヵ月平均値と為替レートの平均を反映して算出されます。
燃油サーチャージの反映スケジュール
上記が適用される基準は以下の通りです。
発券日 | 算出対象期間 |
4月~5月 | 12月~1月の平均値 |
6月~7月 | 2月~3月の平均値 |
8月~9月 | 4月~5月の平均値 |
10月~11月 | 6月~7月の平均値 |
12月~1月 | 8月~9月の平均値 |
2月~3月 | 10月~11月の平均値 |
つまり今年の8月の夏休みに海外に行くとしても、3月に航空券を買うのと4月に買うのでは、燃油サーチャージが変わってくる可能性があるといわけです。
2019年3月発券分⇒「2018年10月~2018年11月のケロシン価格平均値」
2019年4月発券分⇒「2019年12月~2019年1月のケロシン価格平均値」
燃油サーチャージの反映基準
国内の航空会社は段階性で燃油サーチャージを決めています。
2019年は4月~5月の燃油サーチャージが引き下げられることが発表されています。
2019年4月1日~2019年5月31日ご購入分、燃油付加特別運賃のご案内(ANA)
どのくらい違うかというと・・
行先 | 2~3月に発券した場合の 燃油サーチャージ |
4~5月に発券した場合の 燃油サーチャージ |
日本=欧州・北米(ハワイ除く)・中東・オセアニア | 17,500円 | 7,000円 |
日本=ハワイ・インド・インドネシア | 11,000円 | 4,000円 |
日本=タイ・シンガポール・マレーシア・ミャンマー・カンボジア | 8,500円 | 3,000円 |
日本=ベトナム・グアム・サイパン・フィリピン | 5000円 | 2,000 |
日本=東アジア(韓国を除く) | 4,500円 | 1,500円 |
日本=韓国 | 1,500円 | 300円 |
上記料金は一区間です。往復の場合は二区間となるため倍の金額です。
ちょうど私も4月に香港行くので2月に航空券予約したのですが、しっかり往復で9,000円の燃油サーチャージが徴収されています。
4月頭に行くので物理的には不可能ですが、4月以降の予約すれば燃油サーチャージは往復でも3,000円で済むため、6,000円も安くなったということです。
家族のハワイ旅行に置き換えると、さらに金額が変わります。
家族4人で行くと3月迄に発券した場合の燃油サーチャージは往復で88,000円。
4月~5月に発券すると往復で32,000円。
なんと家族4人往復で56,000円も違ってくるのです。
国際線の発券は4月~5月がおすすめ
今回4月~5月発券分の燃油サーチャージが安くなりましたが、4月~5月分は昨年の12月から今年の1月のケロシン価格が基準となります。
チャートを見てわかるように12-1月にかけて価格が下がっているんですよね。
その反面、2月~3月は上昇しているので、6月~7月に発券する分は4月~5月発券分より燃油サーチャージが高くなる可能性が高そうです。
つまり燃油サーチャージだけで考えると、国際線の発券は4月~5月中に済ました方が3月や6~7月よりはお得といえそうです。
ツアーの場合の燃油サーチャージの取り扱い
ツアーなどの場合には、ツアーの申し込み時点で金額が決まるため、燃油サーチャージが上下しても追加で支払いが必要であったり、返金があったりということはほとんどありません。しかしHISは変更があった場合、追加徴収する可能性があるようです。
燃油が無料のとき
ケロシン価格の平均が6,000円(1バレル)を下回ると燃油サーチャージは適用されません。
為替レートも加味する必要がありますが、60線だけ意識するとハードル高そうですが2016年4月~2017年1月は適用なし。つまり燃油サーチャージがかからなかった時もあります。